2013年2月9日土曜日

深夜のCT。長い長い夜。

 昨夜、病院は母親に任せて一旦家に戻り、大騒ぎするモモと散歩。騒ぐ割にはあんまり走らない、走るのが余り好きではない。ちょっと腰の周りもお肉が着いて来ている。なので、食事も最近は少し減らした。
 外は雪が舞っていて、明日の滋賀での試合は出来るのかなあ・・・と思いながら全部の用意をした。

 そして10時前に病院に戻ると、雄一がぐったりとベットに寝ている。完全な脱力状態だ。
「どうしたの?」
母親は親バカを発揮して、「食べたい」と言うので少し焼きそばを食べさせたらしい。
 それまでは病棟内を歩いて、疲れて、それでもコンビニに行って何か買って来ようと、歩いていたがさすがに疲れて車イスに乗って帰って来た。部屋にはその車椅子が置いてある。
それまではいつもの、言うことを聞かない雄一だった。

 焼きそばを食べようとしたが、おはしも上手く持てない。そのうちにろれつも回らなくなってしまったようだ。お昼過ぎにも、何か僕に伝えようとして、自分で
「ろれつが回らん・・・」と言ったが、すぐにその後寝てしまっていた。

 二人でやっとベットに真っ直ぐ寝かせたが、やはりおかしい。見るとシーツもおしっこで濡れてしまっている。家での点滴と違うのは午前、午後の吐き止めの薬だ。
 看護師さんを呼んで
「吐き気止めって麻酔みたいなの、入ってる? 」
看護師さんも普通では無い、と気づいたようだ。
すぐに調べに戻り、主治医の先生にも連絡してくれた。
しばらくして、「これから血液検査と頭のCTを撮ります 」
「え!これから?」

 しばらくして先生も家から駆けつけ、ベットのままCTへ運ぶ。
本当に病院の先生はいつ休むんだろうy・・・。これは人並みでは済まされないぐらいの体力と信念が要ると思うね。本当に頭が下がる。

 CTでは前回からそれ程、大きな変化は無い。出血も認められない。ただ問題は脳をおおう髄膜の液の圧が、細菌やガン細胞が入り込むと圧が上がり、頭痛や神経障害にもなるらしい。
多分、雄一の場合はそれが、一番疑われる、と。
 その治療はグリセレブと言う点滴を使って、圧を下げるが根本治療にはならない。しかも長くは保険適用では使えないらしい。

 残りは外科的な手術で髄液をチューブで抜く方法が有るが、細菌に一番弱いところだし感染症が心配。となると他に方法が無い。ガンの細胞ならそれを無くすしかない。どうすればいい?

 深夜の血液検査でも不安定な心配な数値が有る、と先生は言っていたが、今朝の検査では予想していた様な症状の心配は今の所無い、とまた休日にも関わらず、先生は私服で来られて説明をしてくれた。
 
 昨夜から声も出せない。左は動くが、右手も右足もほとんど動かない。目もうつろ・・・頭の中でもがき苦しんでいるのだろう。どうする事も出来ない。
手や足をさすっていると、気持ち良さそうにじっとしている。。。涙しか出て来ない。


 長い夜が明けた。グリセレブは8時間おきが限界で、もうすぐ2本目を入れる。まだ症状は全く変わらない。少しでも良くなったら方向性は見えるが。。。

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