2011年12月12日月曜日

雄一の涙。。。希望を持て!

 今日は勿論仕事の予定だったが、大阪の病院の事も有る。五条にも月に一度は感謝も込めてお参りに行きたい。なので仕事は休んで朝6時前には五条に向かった。とにかくこれは自分自身の気持ちの区切りだ。
朝の渋滞にも少しはまったが、8時過ぎに着いて色々お参りをしてからお百度参り。雄一の回復を願いながら歩き続けた。
 僕は3回目だが、いつも来る人がいる。近くの人だろうか?大体こうしてお参りが出来る人は健康な人だ。皆、家族や大事な人の事を祈っているのだろう。

 10時前にはお百度も終わり、今日は祈願のお祈り(こういう呼び方でいいのか解らない)に本堂に入って一緒にお坊さんのお経や説法を聞いていた。
お経は小さい頃に母親やお婆ちゃんが唱えていたのと同じで、大体流れが記憶に残っている。ところどころ口ずさむ事も出来る。
この年になると本当に物忘れが多くなるが、こんな小さい頃の記憶は本当に脳みその中に残っていてよみがえってくる。
痴呆やアルツハイマーになった人でも自分の小さい頃の記憶は良く覚えていて、自分の生家へ帰ろうとするらしい。僕の今88歳になる親父も、生まれは1キロばかり離れた家なので、症状が出た頃は気が着いたら良く生家の方へ行っていたらしい。

 本当に久し振りにお経を聞いて改めて無心に成ること、その大事さを感じた。
色即是空だったかな?
形あるものはそう見えるだけ。ほしいと思えば欲が出る。無心に成れば気持ちも安らぐ。。。と言う事だったか。。。
また勉強しよう。

 1時過ぎに家に戻り病院に行くと、雄一がマンガの本を抱えながらベットに座っている。
「どうだ?今日は少し楽か?ご飯食べたか?」
と聞くと、しばらくして
「もう、こんなん嫌だ。。。」と泣き出してしまった。

 上手く行けばの予定では今週にストーマの手術をする予定だった。それが先々週には難しいと言う宣告を受け、唯一の希望を閉ざされた様なショックを受けている。
それでも何とか希望を持っていたが、いよいよ今週も無いとなると。。。
雄一の辛さは胃の中が痛くなるほど解る。
先の真っ暗な不安だけで、希望が雄一には見えない。また見ようとする気力も消えかけている。

 雄一の背中をさすりながら、大阪の病院の治療の予約も取れたし、約束している腸の治療も頼んでみるから・・・と小さな頃の様に話して勇気付けていた。
これが雄一の今の本心なのだろう。親として何が出来るのか?出来る事は何でもやる。
 雄一が本当に辛い気持ちの時に親として声をかけ、話すことが出来たから、今日は休んで良かった。これも神様のお蔭。。。そう思えてくる。

 大阪の病院からも連絡が有り、今週金曜に診察となった。遠いけれどもここでは出来ない治療も出来る可能性がある。茨木には母親の姉もいるので暫く泊まっても何とかなる。ダメならホテルでもいい。

 先生も居られたので、ストーマの話も雄一の気持ちも伝えて何とかダメでも治療を進めて欲しいとお願いをした。今日はそのストーマを交換する日で、いつもと違うストーマを試して、先の腸へも液を流してみる、と約束してくれた。
 何とか希望をつなぎたい。

0 件のコメント: