2011年12月1日木曜日

辛い辛い宣告


昨日、お昼すぎに電話を受けて、余り検査の結果が良くないらしい。
もう仕事も手に付かず、早めに帰って来て話を聞いた。

腸など条件が良ければストーマの元に戻す手術を12月の9日にはする予定だった。
CTの色んな検査。腸のストーマから先の腸の検査、血液検査など、どれも良い結果は無かった。
特にストーマから先の腸は腹膜炎か癌の影響かほとんど動いていないらしい。もし手術をしても腸がつながる確率はかなり低い。また腸管が破れたりする危険性の方が高い。
血液検査での腫瘍マーカーも上がっている。
十二指腸の周りも狭くなって来ている。腎臓の尿管も。。。

明るい結果は何一つ無かった。
このままでは雄一が唯一の望みで、期待していたストーマを戻す手術はとても出来そうにない。母親や先生と「何と話をしよう。。。」考えていても今は方法が無い。
少しでも楽に過ごせるように、苦しい治療を止めるか、もう一度抗がん治療を続けて可能性に望みを託すか、、それしか無い。

手術が出来ない以上、雄一には説明が必要だ。皆で相談しある程度、この事実を伝えるしかないと決めた。
病室で雄一に先生が話をする。出来るだけ落胆させないように話はしてくれているが、本人に取っては相当なショックだろう。もう宣告を受けたような。。。

その後の夕食も、もう食べる意欲も無くしている。飲み物も取ろうとしない。母親は泣いているがそれでも食べようとしない。
そんな状態なので、昨夜は付き添いをする事になった。一旦帰って支度をし病院に戻った。
相変わらず何も食べない。寝る前に少しジュースを飲んだだけ。

眠剤を飲んでいるが、こんな状態では眠れないだろう。雄一に取っては辛い、苦しい、希望を絶たれてしまったような夜だ。。。
朝、朝食が来ても食べようとしない。言葉も出てこない。
ストーマからは濃い緑色した胃液が流れて来ている。大きなストレスもある。でも何か食べないと、このままでは胃も腸もやられてまた鼻にクダを通す事になる。そこまで言っても食べようとしない。

8時過ぎに母親が来て何とか食べさせようとする。涙ながらにさとし、話ても返事もしない。「お前男だろ。自分の事よりも母親の為にそんな事が出来ないのか?」辛さは痛い程解る。叱りたかったけどこれ以上は言えなかった。
人は追い詰められた時、子供の様になる、と聞いた事があるが、雄一は小さい頃の親に反発する子供そのままだった。
雄一にもメンツが有る。暫く僕は居ない方がいいだろう。部屋を離れてしばらくして戻ると朝食を少し食べていた。

これからも雄一には辛い日々が続く。すぐまた抗がん治療が始まる予定だ。何とか希望を与えてやりたい。

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