2012年4月17日火曜日

先の見えない治療方法

 桜の花も散り始め、季節は少しづつ暖かく成って来る。それでも例年よりはまだ寒いなあ・・・と感じるね。
 この所の雄一は、少し前に比べたらほんの少し食べる様には成ったか・・・と感じるぐらいだ。

 しつこく無い物なら茶碗に少な目1杯ぐらいは食べている。水分も一時よりは良く飲む様になっている。沢山一度に食べれないだけで家の中でも比較的元気だ。
 今日は血液検査のみなので、そんなに時間もかからない。それで病院へ行く前に点滴ラインも外し、ストーマの排便袋も外して出かけたらしい。
 病院の後、近くにビデオやブックショップが有るし自分で探したいから、と母親に頼んで本当に久し振りに何も着けずに出かけた。去年の12月の入院している時の一時帰宅の時以来だ。
動ける内にどんどん出かけて欲しいね。気持ちもまぎれるだろうし、外の空気は希望を与えてくれるハズだ。

 その血液検査の結果を見て次の手を考えようと、先生と明日18日の夜に相談する予定でいた。
ところが、今夕、携帯のバイブが鳴る。見ると家からだし、これはイヤだな・・・と思った。
まず、会社にいる頃に家からかかってくる電話は良い事は今まで一つも無い。
後で電話すると、案の上、明日の先生の都合が悪く成った。そして血液検査も余り良くは無かった。それで成るべく早く相談したい、と言う先生からの伝言だった。

 高速で家に帰って先生に連絡してそのまま病院に行った。
腫瘍マーカーは急には上昇していない。多分TS-1やタキソールが有る程度は頑張っている。そんな感じだろう。
次の方法をと、沢山調べたけれどトライ出来そうなのはそんなに無い。薬を替えてもいいが、腸に対しての副作用が心配な薬も有る。これは中々雄一には使いたくない。今までに使った薬の組合せを代えたり。。。保険適用の中では僕らが考えうる方法は本当に少なく成って来る。

 結局、砦はもう少し後にして今のTS-1とタキソールの量を変えて(少し多め。。)もう1クール続ける事にした。
 保険適用外の治療は副作用も少ないし、今の内に試したいと言う思いも有る。また先生には専門病院のセカンドオピニオンを受けるのに紹介状も書いてもらう様にお願いして了解もしてもらった。
 今年末頃には認可されそうな薬も有るらしい。体に負担の無い程度で出来る事はやって行きたい。

 ガンの抗がん治療はスタンダードとしては有る。けれどもその先が見えない。先生にも見えない。僕達に相談して方法を決めるぐらいだから。
 ガンは治療方法を選択できる。でもまだ正解がないんだ。やって行く事を信じるしか無い。

 今日は血液検査に行くと、すぐに病院事務の課長さんが先々来の治療や会計の遅れを謝りに来たそうで、名刺ももらって来ている。僕にも先生からお詫びの言葉を頂いた。
確かにあれはひどい。病人も付き添いも待たされ続けてぐたぐたに成って帰ってくるんだから。それも僕達だけでは無い。電子会計に成ってから外来受付の事務も会計の事務も誰もこんな事に成っているとは気が付いていなかったらしい。しばらくは改善されるだろうか?

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