2020年1月28日火曜日

念願のマウナケア山頂サンセットと素晴らしい星空!

 早朝、今日も早くに起きてホテル回りを歩いた。来た時から小さなムササビみたいな動物がホテルの庭園や木立の中から走るのを見ていたが、どうもマングースの様だね。日本で言えばマムシの天敵。狂暴なイメージが有るが、芝生の上でくつろいでいる姿は愛くるしい。

 今日はマウナケア山頂へのオプションツアーが有り、12時過ぎにホテルに迎えに来る予定だ。来るのが12時過ぎなのでそれまで近場での観光、ホテルから近くのプウホヌアオホナウウ国立歴史公園に立ち寄りしばらく散策。ハワイ島の歴史などが紹介されていたが、住民にとっては神聖な場所の様だ。


英語と日本語だけの解説。中国語、韓国語の無いのがいい。




 この公園の回りも岩場で遠浅の海岸で直ぐそばまで熱帯魚の泳いでいるのが見える。シュノーケルの絶好のポイントらしいが、ここにはレンタルなどのお店は無い。娘達がレンタルも有ってシュノーケルの出来る海岸がまだ近くに有ると言うので、そこまでレンタカーで飛ばす。
カハルウビーチ。シュノーケルのスポット
  娘がナビゲートするカハルウビーチパーク。砂浜は少ないが遠浅で岩場が多いが熱帯魚がそこまで泳いで来ている。ここはシュノーケリングのビーチの様でレンタルの水中メガネやシュノーケル、足ひれをレンタル出来る。娘達もレンタルしてシュノーケリングを少しの間楽しんだよ。僕は泳ぐのが目的なので、Chieママに以前にもらったゾウリを持って来たが、これが岩場に入ると波も有ってすぐに抜けてしまう。無くしてしまってもいけないので、はだしで泳いだが岩場は足が痛い。なので足ひれを結構な値段でレンタルしたが、これがまた歩き難い。シュノーケルしながら足ひれを使って泳ぐ時にはベストだろうけど、これ歩くのには全く適していない。やっぱり海は外れないサンダルが必要だ。
Chieママにもらったぞうり。モモの絵が入っている。

 10時過ぎには海を出てホテルへの帰り道で軽く昼食。ホテルへ帰ってシャワーを浴びてすぐに用意。娘達もマウナケアツアーのお迎えに間に合った。ツアーを案内してくれるのは東北生まれの日本人。ハワイ島では日本人向けのツアーを営業している太公望と言う会社。2013年の時もその会社でとても親切にしてくれた。シェラトンからコナのホテル、ヒルトンも回り僕達4人と他全部で11名のツアー。もちろんみんな日本人。
ナッツ工場のお土産屋さん。

 少し時間の余裕が有ったようでツアー予定にはないハマクアのマカダニアンナッツ工場へ。ここも試食ナッツが沢山有ってヨメ達は楽しそうにショッピングしていた。ここから見える海にはクジラが見えるらしいが、暫く見ていたけど穏やかな海のままだった。

 そこから昨日に行ったワイメアの街で暫く休憩しそれからマウナケアを目指す。ガイドさんがここに有るバガーは全米8位に成ったバガーだよ、と教えてくれてそれを2つ頼み4頭分して食べた。思ったより小さめのバガー。日本人にはこれぐらいで充分だ。
登山道へのトイレ休憩場所

 マウナケアへの途中で一度休憩して暫く。原住民達がマウナケア山頂への望遠鏡の新たな設置工事などに反対して去年の夏頃から登山道は閉鎖されていてマウナケアには登れなかったが、それが昨年12月末には解除されて登れる様に成った。けれどもまだ原住民の反対活動は続き、道路の両側にテントやバリケードを設置してずっと抗議活動を続けている。僕らの様な観光客には申し訳ない気持ちも出て来る。でもマウナケアには登りたい。

原住民の反対活動が続く登山道の両側。またいつか閉鎖されるかも知れない

 山腹途中のオニズカビジターセンターで最後の休憩。ここですでに2800m有る。オニズカさんは初の日系二世のコナ出身の宇宙飛行士。ディスカバリーで宇宙に行き、再びチャレンジャーで宇宙を目指したが爆発事故で亡くなった。ハワイ、コナ出身の彼の名がセンターの名前に成り、銅像も建てられている。高度の変化には弱いだろうヨメが心配だったが、この時にはまだ大丈夫だった。軽食とトイレなど高度に身体を慣らす時間も取って防寒着を来て再び出発。
オニヅカビジターセンターから見えるなだらかでとにかく大きいマウナロア山

オニズカさんの肖像

ここ2800mからあの先の山を更に登って行く。

 ここから未舗装道路をホコリを巻き上げながら登って行く。4WDしか登れない規制が有るとは言っていたが4WDでも素人の運転がこんな道は一番危ない。特に下りは危険だ。レンタカーなどは規制されているのかな。こんな所は専門業者だけにすべきだろうね。

左は日本のすばる望遠鏡
どれぐらい登っただろう。太陽も沈みかけている。山頂の天体望遠鏡などが見えて来て舗装道路に成りすぐに4000m近くまで来た。日本のすばる天体望遠鏡の下でガイドさんの説明を受けて写真も撮ってもらう。知識も深いし良く勉強しているな、と思わせるガイドさんだ。


 それから山頂のサンセットのポイントへ。沢山の車が停まっている。12月末に道路が再開されて一気に観光客が増えたのかも知れない。かなりの台数だ。でも世界広しといえども4000mまで車で上がれる所はここだけだ。


 道路のフェンスや縁石に腰かけてサンセットを待つ。その時間は6時21分頃。6時半過ぎには天文台が動きだすのでそれからは下山しなくてはいけないらしい。今日は風も強いし寒さも感じる。どちらにしてもそう長くはいられない。

すばる望遠鏡の向こうにマウイ島が見える

マウナロア山も綺麗に赤く染まっている。

 そしてサンセットがやって来た。もう少し上空の空も焼けるかな、とガイドさんも言っていていい条件の様だったがそこまでは赤く染まらなかった。それでも素晴らしいサンセットだ。この為に来たんだから。最後に手を合わせて、ありがとうと言って下りて来た。


 そしてヨメは。。どうも高山病の症状の様だ。気持ち悪い、吐きそうだと言う。分厚い防寒着を着ての移動も影響したのだろう。身体が高度に順応出来なかった様だ。僕でさえ歩く時に少しフラ着く感じさえ有った。富士山は何度も経験しているけどね。そういえば娘も孫のひなたも富士山は登っている。ヨメは7年前の乗鞍の3000mが最後だから一気に4200mはやっぱり苦しいかな。でも高齢者の方が成りにくいとはガイドさんが言っていた。

 ガイドさんにビニール袋をもらって席に座る。山頂から星空の観測地点まで停まる所は無い。その間にヨメは何度か吐いた。星空観測の場所に行ってもヨメは星を見る余裕は無かったかな。けど仕方ない。どうしようも出来ない。傍にいて様子を見てフォローするだけだ。それにしても素晴らしい星空だった。冬の天の川も見える。長くこんな星空は見た事がないなあ。僕はコンテジの星空モードで何枚か撮影したがそうは上手く撮れない。ガイドさんが娘達を撮ってくれた写真には人物も星空も素晴らしく綺麗に映っている。さすがにプロだね。
さすがプロの写真



 星や星座の説明をするガイドさん。本当に良く知っている。知識が豊富だ。大きな携帯用の天体望遠鏡もセットして説明する輝く星を見せる。確かに綺麗に見えるんだよ。こういう勉強もガイドには必要なんだろうね。日本から来てハワイで暮らすガイドさん。その豊富な知識には本当に感心したね。
ガイドさんが撮った星空。冬の天の川が見える!!

 最初に休憩した所へ戻りトイレ休憩して防寒着を脱ぐ。ヨメも少し落ち着いた様だ。何とか行程に着いて行けて良かった。もし途中で1人がダメに成ったら他の人にまで迷惑をかけてしまうからね。それから帰りに夜食のパスタを作ってくれているレストランに立ち寄り11時頃にはホテルに戻った。

 念願のマウナケア山頂。7年前はひなたが小学生だったから行けなかったんだよ。あの時も18歳までは3000m以上の所へ行ってはいけないと言うアメリカの規制が有った。ツアー案内にもそう書いて有った。でも今回は大丈夫。でももう何年かして僕達が高齢に成ったら無理だろうな。今年もしっかり富士山登って鍛えておこうと思う。明日はハワイ島最終日。午前には空港へ行く。まだまだ見て回りたいハワイ島。また来たい。

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