2015年5月16日土曜日

三重大での最新ガン治療

 今日は朝から雨。大降りではないが、午前中は降ったり止んだりが続きそうだ。
練習は8時からの予定にしていたが、今日はコーチも居ないので午前の練習はお休みにした。
そして、以前に検診で行った病院のパンフで、この16日に三重大病院で、ガン治療の最新の動向などの市民講座が午前中に有るのを見ていて、出来れば聞きたいなあ、と思っていた。

 これは恵みの雨。貴重な時間。
すぐに支度をして三重大へ出かけた。

 今日のメインの講座はラジオ波治療や凍結治療。
これは雄一も一年近く治療した温熱療法と近いものが有る。
要はガン細胞を熱で殺してしまう。又は凍結させて殺す。
ラジオ波も凍結治療もガン細胞の周辺の血液を止めて針を刺してピンポイントで、熱を加えたり、凍結させたりして治療する。

 ガン細胞は42、3度を超えると死滅する。
温熱療法はそれぐらいの温度を目指しているようだが、ラジオ波はもっと高温だし、血流を止めるから素人でも効果が出るのは理解出来る。
冷凍療法も理屈は同じ。針の中に冷蔵庫と同じ原理の液体を流し、その周辺を凍結させてしまう。
ラジオ波は痛みは少し伴うようだが、凍結は殆ど感じないらいい。

 それにこれらの治療のいい所は何度でも治療が出来る事だ。
ガンが、数カ所に転移していても、それぞれそこを狙えばいい。治療の後に、また再発したらまた治療する事も出来る。
とってもいい治療だけど、動く臓器、胃などはまだ出来ないようだ。
肝臓、腎臓、肺、前立腺、など動かない、動きの少ない臓器にはとても効果的。
薬漬けに成る事もない。
三重大はこの分野では日本でトップクラスで、全国から見放されたガン難民が来て治療しているらしい。副作用の大きい化学療法や手術よりも患者さんに取っては、負担の少ない治療だと思う。

 ただ、今保険適用は一部しか出来ないようだね。
でもね、本当にそうなったら、治療出来る方法が有るなら、そんな事はどうでもいい事だろう。

 そしてもう一つの治療は免疫療法。
人間本来が持つ免疫力を強くしてガン細胞を攻撃させる。
雄一にも何度か治療を続けた。
あの頃は沢山の免疫治療が有って本当にどれが良いのか解らない。自分で見て調べて信用して賭けててみるしかない。
ガン細胞やウイルスを攻撃するキラー細胞やリンパ球を血液を採って、そこから何千培かに培養し、それを体内にもどして治療を目指す、と言うやり方だった。もちろん保険は効かない。

 今、三重大で取り組んでいる免疫治療は少し方向が違って、ガン細胞は元々自分自身の細胞が変化した物。そのせいか、リンパ球はガン細胞には中々効果的な攻撃は出来ないらしい。何らかの物質がガードしているような。。
要はそのガードを取ってやれば、ストレートにガン細胞を攻撃出来る。
その様な考えから始まっている治療らしい。
理屈は理解出来るね。それが出来たらいい。

 でも攻撃されたら誰でも反撃するよね。それはガン細部でも一緒だろう。
ガンを手術で取ったら、更に細胞が暴れて広がった、と言う話も聞く。
免疫療法は体力が充分に有るウチにするのが良いだろうね。

 午後からの練習や試合も有るので、途中までしか聞けなかったが、とても勉強になった。
また機会が有れば是非聞いてみたい。

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