2014年1月8日水曜日

 寒の入りが過ぎ、雄一が旅立ってもうすぐ1年が経とうとし、来月には早や一周忌と成る。
契約だけども、仕事も初めて少し気持ちも変るかなあ・・・と思ってはいたが、何も変わらない。
家にいる時よりも、出勤途中も仕事の時も帰宅途中も、何度も何度も同じ事を思う、考える。

 ベストな事をしてきたか?他に方法は無かったか?
去年の夏に行った阿蘇での最後の夜に夢に出て来てくれて元気にしていたけど、あれからも元気にしているだろか?

 母親も同じ。思い出しては泣いている。
二人ともずっとこのまま観て行ってやろう。そう思う。
物語をずっと続けて行く。

 ひなた達が来ると、いつも仏壇の前に座って手を合わせてくれる。
お供えのお菓子が欲しかったら、同じようにして「雄一、もらうよ」と言って取って来る。
可愛いね。

昨年の秋にハワイへ出発する時、

「雄一をどこへ入れよう?」

 雄一の遺灰を小さなプラスチックケース4つに入れていた。
国内から持ち出すのに「遺灰」と言ったら持っていけない。
旅行会社のお姉さんは「スーツケースなら多分大丈夫」と言っていたが、飛行機の貨物室に入れてしまうのは可哀想だ。

 それで、母親の化粧ポーチの手荷物に、と思っていたが津のなぎさ町を出る前に、お姉ちゃんの化粧ポーチに入れた。
ひなたが
「雄一はどこ?」
「ママのカバンの中」
結果的にはこれは大正解だった。

 搭乗検査の時、デルタ航空は昨年飛んだJALより検査はずっと厳しく感じる。
そして問題の手荷物。母親がしっかり引っ掛かって止められてバックの中を全部開けられる。
問題はポーチの中に有った爪切り。
なんで、一週間の旅行にハサミみたいな爪切りを持ってくる!!もう!!

 ここに雄一を入れてなくて、本当に良かった。
お姉ちゃんのバックはフリーパスだった。
ハワイ島からホノルルへ戻るハワイアン航空でも更に厳しくて母親は止められた。

 僕達の中ではずっと雄一は居てくれている。
これからも一緒に行こう。

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