2012年7月26日木曜日

明るくなった表情と性格

 今日は三重中央での2週間振りの検診と点滴。
血液検査の結果は腫瘍マーカーは一か月前より上昇しているが、先生の診断では上がり方が緩やかなので、先々月からの変化と比べれば、抑えは効いている様だから続けると。
 もう少し下がるのを期待していたが、仕方がない。これから先に期待したい。

 肝機能も含めた栄養状態も問題なく良くなっている。脂肪肝の心配も今のところ無い。
これも先生が言うには、この栄養状態なら特に栄養剤を入れる必要もあまりないかな、と言う話だった。
 
 今朝に体重を計ると46.4㌔。足もお尻も間違いなく細くなっている。見た目に解るし僕も46㌔前後だろう、と思っていた。
 先週に「47㌔を切ったら、フルカリックを入れよう」と話していたが、本人は入れたがらないので無理じいはせずに本人に判断は任せるようにしていた。
 ちなみにモモはもう24.5㌔になった。抱えてもしっかり重い。あとどれぐらい増えるんだろう?
先日、大阪で見たバーニーズの成犬は明らかに散歩する主人より大きかった。あそこまでは成って欲しくないなあ。

 今日も診察の中で栄養剤を、と話はしたが、先生も特に必要でもない、と言う判断なので、脂肪乳剤だけ100㏄、今日の点滴の前に入れる事にした。本人も納得しているから今も素直に点滴を受けている。これが大体1時間。その後、抗がん剤や副作用止めの点滴が4時間は続く。
 今日も長い一日になる。

 最近は何でもネットで手に入る。雄一が欲しがる物、本当に沢山の物、季節外れの物も手に入る。
 某有名ブランドのスイーツ菓子は数点・・・、北海道の有名なバターサンド、カレー茶漬けは色々試した。
大好きなイチゴは今はアメリカ産イチゴか信州の夏イチゴ、有名なおかきとか、今は伊勢のわさびせんべいが食べたい、と言っている。
 近郊で手に入る物も含めて、ご要望の品は全部用意している。

 暑くなって来て病院に行くのも涼しい物をと、流行の今流のステテコも通販でも買った。これはすぐに気にいって病院にもこれで出かけて行く。

 昨日、練習から帰ると家の車が一台も無い。
「え?、どうなってる?2台、誰が乗って行った?まさか雄一・・・。」
 
 昨日は午後からお風呂に入って点滴のラインも外している。そしてその勢いそのままで母親を言いくるめて一人でお出かけした様だ。
体重はあんな状態で、少し貧血気味でもある。足の関節なども副作用の影響でしびれなども有るはずだ。ラインは外しているがストーマはそのままだし、すぐに溜まってくる。
 そんな状態ではとても車には乗って欲しくない。もし何か有ったら・・・と考えてしまう。

 雄一には最低でも俺に言ってから行け、と言ったけど、これも唯一の楽しみかもしれない。
好きなCDやゲーム、本を買い込んで、おまけはから揚げ君も買って来て食べていた。
今の治療は副作用も強いが、TS-1よりはましな様で、量は少ないがその時よりは食事も出来ている様に思う。
 今も点滴を受けながら、「この後は暫く食べれないから」とアイスクリームをせがむので買って来た。
 昨日の無断外出は自分でウイッグを着けて出かけている。いつもの毛糸の帽子ではない。今日も病院では初めてウイッグを着けて来た。気持ちが少し前向きに成って来たのかな。
 家でも病院でも良くしゃべってくれるので、先生も
「えらく、アクティブに成って来たね!いい傾向やな。その調子で!」と言ってくれる。

 先は見えないが、少し明るさが見えて来た表情や性格が希望を与えてくれる。
じっくり慌てず、信じて行こう。

2012年7月24日火曜日

言うのは簡単

 梅雨は明けたが、週末からぐずついた天気が続く。
昨日は四日市へ用事で出かけたが、どうも朝から調子が」悪い。。。いつもの頭痛も更に重たい。。。

 用事を終えて、帰りにl高校野球でも見に行こう、と思っていたがそんな気にもなれない。
夕食も少し食べただけで、お風呂で体を暖めてからずっと寝ていた。
そんな時、意識がぼやけながら、ふと考えていた。

 僕は丈夫に育ててくれた両親のお蔭で、2日と寝込んだ事は無い。
病院ですぐに入院しろ!と言われても薬をもらって次の日から仕事をしていた。
飲み過ぎての二日酔いにはかなり弱くなったので、その辺は無理はしない。

 雄一は9月の手術以来、もうすぐ12か月目に成る。
あの状況を見て、代われるものなら代わってあげたい!ずっとそう思っていたけれど、こんな、しんどい事がずっと続いたら、僕なら同じ様に頑張れるだろうか・・・・。
本当にお前なら頑張れるのか? そんな事を思っていた。
 言うのは簡単だからね。

 僕の調子はいつもの様に2日目にはほぼ元に戻った。でも雄一はずっと続いている。
今週は食欲も少し出て来た様で、色々と口にしている。小腸のストーマの袋にも良く溜まる。これが全部栄養に成ってくれたらいいんだけどね。
 自分でフルカリックの栄養剤は入れないと言ったから、体重も自分でチェックしながら何とか食べよう、ともしている様だ。

 モモは2階への階段もすっかり慣れて、一番警戒していた雄一の部屋にも、もう気兼ねなく入り込んでくる。雄一も怒りながら、顔では笑っている。
 このところは他愛も無い事も良くしゃべってくれる。
 今週の検査、いい結果が出て欲しい。

2012年7月19日木曜日

すぐには戻らない食欲

 梅雨も一気にあけて今朝もいい天気だ。モモと散歩してしばらくしてから五条へ出かけようと思っていた。モモは僕が出かける気配をいつも素早く感じて、飛びついたりして廻りを離れない。キーでも持つと凄い勢いに成る。
 仕方無く連れて行く事にした。

 お散歩セットを持ってフィットの後ろを開けると一気に飛び乗る。車が好きなのか、それとも出かけるのが好きなのか?両方かな。
モモはおとなしく後ろに乗っている。五条でお参りしている時も、買い物してる時もおとなしく待っている。この時期だからエンジンとエアコンはかけっぱなしだ。

 今週は一休みの週なので、雄一の食事の量は少し戻ってはいるが、体重を増やせるところまでは行っていない。
体重を計れ、とは言っているがイヤなのか計ろうとしない。僕もイヤなものは無理に強要もしない。今度病院でならイヤでも計らなくてはいけないから。
 前回の診察で、体重が減少しているので、栄養剤の点滴を入れたいと相談もして先生からはOKももらっている。肝機能も戻って来ているし先生も問題ないと判断している。
その栄養剤は一袋、1000カロリー有るが、12月中旬に退院してからも5月10日頃まではこれを一日一パックしていた。

 その間に腫瘍マーカーも下がり体重も増えて来たが、また腫瘍マーカーも上がり始め、体重はずっと減少傾向。肝機能の低下も影響有るかも解らない。
フルカリックの栄養剤を止めて、もう2か月が経つが、今の食事の量でとても1000カロリーが取れているとは思えない。食べれたとしても小腸は充分吸収出来ないから、実際に取れるカロリーはもっと少ない様に思う。

 なので、「フルカリックを入れようか?」と言うが、肝臓への影響を気にして首を縦には振らない。
昨日は大阪での温熱治療。その前日には家でお風呂にも入った。
僕が見ても48~9キロの頃からは確かに減っているだろう。
 食べるだけでは体重を増やすのは今の状況では難しいと思う。本人も解っているハズだけどね。
イヤな治療を強要しても仕方無いし、もうするつもりは無い。辛いのは本人で、一番大事なのは本人の強い気持ちだ。
 本人の思う様にしてあげたい。けれど体力の低下が心配だ。
 

2012年7月16日月曜日

辛い辛い副作用

FOL FOXの点滴から3日目。やっと自宅での抗がん剤の点滴も終わって生食だけに成った。
やはり副作用は強そうで、調子のいい時は食べれてるが、昨夜は夕食も余り食べれず、食べれそうなメニューを母親が小出しで作って少しずつ食べる。

それでも気持ち悪さは直らず、中々眠れない様だ。
夜中には眠れず、以前の治療でもらっていた眠剤を飲んで今は眠っている。
苦しい治療を続けて効果が有れば、本当に嬉しいがまだ先は解らない。

先週は2階のエアコンも全部取り替えた。
一番新しい雄一の部屋でも10年ぐらいに成る。リビングのは雄一が生まれた頃だから25年には成る。殆ど使っていないけれど、雄一の部屋はそうは行かないし、モモは家中に出没する。

モモはソファーを占領して夢見心地で眠っている。
可愛すぎるね!この表情は!
自分のソファーと思って眠るモモ

2012年7月13日金曜日

おかき?柿の種?

昨日、三重中央での点滴を終えて帰る車の中。
病院の入り口の信号で止まると、その前に「老人ホーム入居者受付中」の看板が見える。

「あんな、ホームに入るのにどのくらい要るんやろうな? 」
「年取ったら入るのか?」
「お前もお姉もあてにできんからなあ。。。迷惑かける前に自分で段取りしとかんと。しっかり動いて生きて、パッと迷惑かけずに逝くのが理想やなあ。。。
「雄一が、症状が悪く成って、胃ろうや酸素マスクやチューブつないだりは要らんからな。意識は有っても動けない、苦しいし時間が過ぎて行かん。」

確かに去年の手術の後はチューブだらけで、鼻にも胃へチューブが通っているし、早く外してくれ、とずっと言っていた。それは僕も良く解るし、僕がそうなっても同じ事を言う。
でもね。。。

「アホ!その前に人任せにせんと、自分から強い意志持って病気と向き合わなアカンわ!」
「それはそやけど、今はその話や無い。。。 」
「TS-1もタキソールも、もう当分使えない。FOL FOXはしばらく続けるけども副作用も強いし、後大事なのは自分の力と強い意志や。ただの水でも信じ込めば薬にもなる。病気を直してハワイ旅行するとか、先の楽しい目標を持っていかな!」

丸山ワクチンはそれなりに効果や副作用の軽減は有ると思うし、続けて行きたいが、皮下注射だしそれをとても痛がる。逆に雄一には一日おきの通院と麻酔シートを貼っても、その痛さは苦痛に成って来ている。
雄一も止めたがっているので


「次の治療の歯止めは無いけど、止めていいか?」
「うん、いい」

残りのクルー、8月半ばには丸山ワクチンも終わる事にした。
この日は病院でも先生と良くしゃべっていた。このところ家の中でも辛いだろうけど表情はモモも居るし柔らかい。モモは2階への階段の昇り降りもすっかり上手に成って家中に愛嬌をふりまく。

大好きなから揚げクンを買って食べながら、
「今日は夜中にアイスを買って来てとは言わんから。」
「あ、そう! じゃ、今夜はビール飲もうか!」

豚肉の生姜焼き、冷奴、そしてご飯は少な目だが食べた。
そして、その後、
「おかき、柿の種か、そんなん欲しい」

また、無い物を言う。仕方無いね。
三つ子の魂、百まで。