2012年5月29日火曜日

52.4と18.8キロ

雄一のTS-1は今週も休み。2週間の休みを入れて来月7日からの予定だ。気持ちの悪さも良くなっているようで、少し食事の量も増えた。暖かくなって来て取る水分の量も多い。ストーマから出る排便の量も増えている。
冷蔵庫の中にはサーティーワンのアイスや一口で食べれそうな物、最近はみかんの缶詰がお気に入りで切らさない様にしている。

ネットで色々調べて、モスバーガーのみやび、とか言うドッグが限定で発売されているので、欲しいとか、マックが欲しいとか、スターバックスが飲みたいとか、色々注文が出る。食べ物以外では、ミスチルのベストCDが2枚出てるとか、もう忘れたけど、あのゲームが欲しいとか、病院でヒマなので、バガボンの連載ブックを借りて来て、とか、まあ、沢山出てくる。
今はこんな楽しみしかないから出来るところは全部お望み通りだ。

昨日、久し振りに体重を計ると52.4㌔。今月13日が52.6㌔だったから思ったよりは減っていない。栄養剤も止めている。副作用も大きくて食事の量も減っている。先週あたりはもっと減っていただろうと思っていたので、計るのがちょっと怖かった。
今週から少し食べる量も増えて来ているので、もう少しは戻してくれると思う。

ついでにじゃれ付くモモを抱っこして体重計に乗ると、83㌔。そこから僕の体重を引くとモモは18.8㌔。5月2日に我が家に来て17㌔だったが、一回り大きくなった感じだ。
お家の中でのトイレも覚えかけていた。夜中に3度のウンチもおしっこもトイレのケースの所で、してくれていたが、その始末が大変だった。すぐにウンチは取らないと部屋中に着けまわしてしまう。
だからずっと睡眠不足。。。

でも、この所は散歩での排便も覚えた。朝起きてすぐ、庭に放すとそこでしてくれる。夜に僕の部屋に行く前に散歩と庭で少し遊んでおけば、朝までガマンしてくれている。相変わらず5時前には、もう布団の上に乗って来て起こしてくれるが、それでもそれまでは良く寝てくれるようになった。

問題はこれからの夏。僕はエアコン無しで、全然平気だけど昨日のお天気での散歩もモモには暑そうだった。色々調べるとこのワンコは夏場はエアコンが必要らしい。昨日もお昼は玄関のタイルの所で寝そべっていた。
エアコン装備のモモの小屋でも必要になるかな。。。

2012年5月25日金曜日

5時半の朝食

 今日は大阪での温熱治療。
名神高速が今日まで集中工事なので、先週の治療はキャンセルした。でも今週は空けたくない。
草津からは京滋バイパスを使えば工事渋滞は避けれそうなので、そのルートを走った。
予約は12時だったが、お蔭で殆ど渋滞も無く、11時半には着き、先の予約の人も早めに終わっていたので、すぐに治療に入る事が出来た。

 昨日は三重中央での検診と点滴。血液検査では肝機能のデーターは少し良くなっている。1週間ごとだからそんなに急には変化しないだろう。けれどそれ以上に気に成るのは抗がん剤の副作用だ。
肝機能への障害もある、気持ちが悪い、倦怠感、食欲がわかない、それに爪が黒く成って来て少し浮いて来ている。爪を当てたりするとすぐに血が出て来る。少し化膿もしている様だ。
 タキソール、TS-1の副作用だ。

 食欲にしても食べれないのか、食べる気が起きないのか、その辺があいまいで解らない。抗がん治療は必要だが、このバランスがとても難しい。先生にも特に手だてが有る訳ではない。爪の件で専門医に診て欲しいと頼んだら紹介してくれたが、その先生も何にも出来ない。ただ軟膏を出すだけ。
 副作用が出るのが解っているのに何で、その対応手法が無いんだろう?

 タキソールは昨日、入れたがこの後、2週間を空ける。TS-1は1週間の空きの予定だったが、これも2週間の空きにしてもらった。多分、抗がん治療をずっと続けたら抵抗力も免疫も落ちてしまうのは間違いが無い。
 昨日も今日も余り食欲は無く食べる量は少ない。
でも抗がん剤が2週間空くので、少しは気分も食欲も良くなるだろうと思う。

 今朝は5時半に雄一が降りてくる。モモがうるさくて眠れん・・・と文句を言いながら食卓に座ったが顔は笑いながらモモの頭を撫でていた。雄一がこんな時間に起きて来るのはまず無い事だ。
モモは僕の部屋で夜中に少しバタバタ動き廻る。回りの部屋にもシッポを振って壁にコンコンと当たる音が良く聞こえる。僕も睡眠不足だが、可愛いから仕方が無い。夜はなるべく早く寝て、5時には起こされて散歩に行く、健康的なパターンに成って来た。
 雄一にも一緒に散歩に行ける様に元気になって欲しい。

2012年5月22日火曜日

金環日食とセカンドオピニオン

  昨日は金環日食。朝早くから起きてモモと一緒に家の前の歩道に三脚とイスを持ち出して観察していた。フィルターも何の用意もしていない。これではカメラには写らないかな、と思いながら空を見上げると雲が流れて来て自然のカーテンが出来て普通のデジカメでも取れました!
 日食も見れて何とかいい事が有る様に願いたい。

 写真はブログ少年の夢にも入れて有ります。
一緒にいたモモは退屈そうに眠り込んでます。
金環日食に興味の無いモモ
その後、お昼から名古屋の愛知ガンセンターへ予約したセカンドオピニオンに行く。
とても名古屋は車では行く気に成れない。高速も渋滞するだろうし、迷わず電車で出かけた。
このところ、モモのお蔭で朝が特に早いのでお昼にはとにかく眠い。近鉄も名古屋終点だし、安心してうたた寝をしていた。

 すると電車の窓ガラスをコンコンと叩く音。。。「もう名古屋。。」と乗客の人が起こしてくれて急いで電車を降りる。
以前には飲み会の帰りに中川まで乗り越した事も有ったが、今日もちょっと反省。

 名古屋から地下鉄を乗り継いで自由が丘駅。そこから歩いて5分ぐらいでガンセンターは有る。
研究所も有る、とても近代的な病院だ。確かに最先端の治療が出来るし体制も整っているとは思う。
 ただ、本当にそれが良いのかは解らない。未だに直せる薬は無いんだから効果は有るとは言えるだけだ。長い長い待ち時間の間、何人もの患者さんが出入りしてくる。当然ここはガンの人ばかりだから明らかにそれと解る。ある程度、この半年以上、僕も見ているからどの程度のレベルなのかも大体解る。

 車椅子に押されて看護師さんと外来に来ていた患者さんは座って待つだけでとても辛そうだった。そこまでする必要が有るのか?最先端の治療はいいけれど、本当にそれが患者さんの為だろうか。。。と考える。

 今日、相手の先生も忙しい中に、無理矢理時間を取ってもらって来たのは、この次の治療方法の相談。僕は無理な手術や副作用の強い治療は出来るだけ少なくしてやりたい、と思っている。
その中で何が有るか、今の最先端の治療でそれが有るのか、そこを聞きたい。

 長い待ち時間が予想出来たので、雄一は連れて来ない。それは正解だった。
2時過ぎに入って診察予約は3時。待つこと2時間半。やっと番号を呼ばれた。普通の元気な人でもこの時間は辛い。ここの外来の化学療法の待ち時間は三重中央以上で3時間待ちも有るらしい。
とてもここには来れない。待つだけで体力と気力がなえてしまう。

 相談してくれた先生はこのセンターでも各方面でも信望の厚い人らしい。三重中央の先生も指名してコンタクトしてくれた。
化学療法の特に専門らしく、色々話してくれるが、やっぱりこの後残されているのはそんなに多くは無い。一つ次の治療方法は指示をしてもらった。ただそれはやってみないと解らないけどね。
 またここまで持ち直しているのは素晴らしい事だ、ともおっしゃってくれる。

 このような立場の人は保険適用以外の、ちまたにあふれる色んなガンに良いと言われる治療をほとんど否定する。それはキッチとデーターを取って評価されていない、また抗がん剤との併用は肝臓や腎臓などの影響が大きくなって返って悪化させる場合も有る、と言われる。
 先日、NHKが放送した、夜に抗がん治療のドキュメントについても、「あんな事は30年前からやっている。それでもまだ確率していない。あんな風にテレビで流されると、あたかも新しい希望の持てる治療の様に誤解される。とても困った事だ。」とメディアにも小言をおっしゃっていた。

 それは確かに正解だ。効果を示す何の具体的な証拠も無い。けれど抗がん治療の手が無くなって緩和治療しかないと言われたら何が残る?
今はこれが現実。後は自分達で考えるだけだ。

 時間1万円のセカンドオピニオン。診察を終わって三重の主治医への書類をもらったのは、もう6時を回っている。
ここも三重と一緒で会計の時間を過ぎると会計も職員も居ない。後は患者任せだ。こんな事でいいのかね?後で振り込み用紙を送るから、と言われて帰って来た。

 結果として予想通りだったが、一つ方向が見えたからそれで良し。次は三重中央の先生と相談して決めよう。

2012年5月18日金曜日

ツバメが帰って来た!!

 昨日は三重中央での検診で血液検査と診察。
肝機能の副作用が心配で先週10日よりフルカリック栄養剤の点滴を止め、生理食塩水のみの24時間の点滴のみ。栄養剤が無いので、その分食べる事が必要になる。
 
 TS-1は14日より半分に。3錠を朝晩飲んでいたのを1錠は午前、2錠は夜にした。タキソールも80gから40gへ。
 その結果、TP総タンパクは6.9、基準値に入った。GOT(肝臓病の指数)は43→36(上限値33)と下がった。GPT(肝臓、胆道病の指数)は103→74(上限42)に下がったが、まだ高い。
数値の変化は14日の数値からだから、そこから抗がん剤を減らしているので、やはり原因はその副作用と思う。
 肝機能については全部改善傾向だし、来週も検査をして評価するので、それで確認してまた考えよう。

 以前、NHKのドキュメントで人間の肝臓は夜に良く働くらしく、夜に抗がん剤を投与すると肝臓が薬を分解しやすく、良く効いて、副作用も少なくなる。とまだ研究段階らしいが、どこかの偉い先生が説明していた。その療法で効果が出て手術も可能になり、元気になった人の話もしていた。
 それを雄一も少し見ていて、TS-1も寝る前の遅くに飲むようにこの所はしている。

 今回のTS-1も半分には成ったが、午前と夜に分れているので、夜だけにして1日分飲もうか、と昨日帰ってから2人で話していた。1日分と言っても今まで夜に飲んでいた量と同じだから問題ないだろう。今日からその様にする。

 食事の量は少ないけれど、それなりに食べている。昨日はカレーも一皿食べてちょっとお代わりした。母親はいつもメニューに困るので、マックが食べたい、とかリクエストも良く出る。
先日はひなた達も来て、お姉ちゃんがサーティーワンのアイスを買って来てくれた。
ネットで調べて、どんな物があるかメニューも見ている様だ。昨日は銀だこのソース無し、それとサーティーワン。から揚げ弁当。
 何でも食べてくれたらいい。

2010年に太陽光を入れて外壁工事もしたので、玄関先に有ったツバメの巣も申し訳なかったが、壊して工事をした。
ツバメの巣。親ツバメはどこかへお出かけ
思えば、この年のツバメはちょっと変だった。春のひなは巣立った様に思ったが、夏は途中からスズメかな?横取りされていなくなった。

当然、去年もツバメも来なかった。特に去年は雄一の病気も有りいい思い出は無い。
 この4月末頃、例年より寒さが長引いてツバメの姿もやっと見かける様になったが、また来て欲しいなあ、と思い以前と同じ所に巣が作り易いように小さな棚を着けておいた。
 まだ、リーも元気で一緒に散歩していて、ツバメがそろそろ飛んで来たなあと眺めていた頃だ。

 するとゴールデンウイークも始まる前、ツバメが近くを飛び回り初め、1週間程様子を見てから巣作りを初めた。棚が有るので1週間程で巣も出来た様だ。夜には仲良く2羽が泊まっていて、玄関を出入りしても出て行かない。朝は4時頃から鳴き声が良く聞こえて5時頃にはもうどこかへ飛んで行っている。

 玄関は汚してくれるが、ヒナの元気な姿も見たいし福も沢山運んで来て欲しい。

2012年5月16日水曜日

TS-1の副作用

 先週からの彩都での入院、野球、三重中央での検診点滴、本当に忙しい日々だった。
月曜の午前に温熱治療をして彩都を出たが、名神高速はこの14日から集中工事で茨木から乗るともう大渋滞。。。
 これでは三重の検診に間に合わないかも・・・と気をもみながら高速で止まってしまう。

 草津まで2時間近くかかりそこから飛ばして、1時半までにはやっと三重中央に着いた。
そこから検査が続き、点滴が始まったのは3時を回る。これでは早くても6時以降にしか終わらない。
 モモのホテルは6時半まで。間に合わなければ、またもう一日に成ってしまう。

 つくづく思ったが、付き添いで半日以上も待ち続けるのは僕らみたいな人間には苦痛以上の物だ。本もPCも持っていたが、気分が滅入ってヤル気に成れない。座っている事自体が耐えれなくなる。こんな事を母親はずっとやっているのか。。。本当に大変だと感じる。
 4時頃には待合の人も少なくなり、長椅子で半分寝ころんでいた。

 点滴をせかすのもおかしいが、やっと6時過ぎに終わった。会計は当然もう閉まっているので、救急の受付に成る。電子会計に成っているが、ここは専門ではないので時間がかかる。
以前も余りの対応の悪さに文句を言ったところだ。だから最初から待つつもりは無かった。
 「毎週来ているから次に払う。必要なお金を置いておくから」とすぐに病院を出てモモのペットホテルへ。6時半。ギリギリ間に合った。
 モモはお尻としっぽを一杯振りながら飛びついて来る。ホテルと言っても泊まるのは狭いゲージの中の様で、夜にウンチでもしたらウンチだらけになる。。。
 今度はここは止めよう。
モモは車の後部座席で雄一の隣で頭を撫でられながらおとなしく座っていた。

 今回の検査ではやはり抗がん剤の副作用が数値として出て来て、肝臓の機能に少し影響が出ているらしい。栄養状態は良いが脂肪肝と言う症状らしい。油断は出来ない。
それで、その日から抗がん剤は半分に減らす。TS-1の服用も半分の量。
時系列から見ても、TS-1が影響しているのは僕が見ても解る。抗がん治療のベースとなっているこの化学療法は本当に良いのか?
 前から思っている僕の疑問が更に大きくなる。

 TS-1の副作用の殆どが雄一にも出て来ている。食欲不振や気分が悪いのも食事や栄養に大きな影響が有る。がんに効果は有っても正常な細胞も攻撃される。体力が落ちてしまったら何にもならないでは無いか。
 治療方法については考える時期に来ているかもしれない。