2012年10月11日木曜日

安心立命 有為転変

 今日は三重中央での診療。
いつもの水曜の大阪、彩都での温熱治療は今週は、出血が有るしキャンセルした。
火曜の三重中央での診察以降もストーマに出てくる便の色は良く成ったり、悪く成ったり。。。をくりかえす。そんなに悪くは無いようだが。

 血液検査も火曜に済ましているので、今日はそれ程待ち時間も無く診察に呼ばれた。
腫瘍マーカーも上がっているので、先生も治療方には迷っている様だが、今日のところは前回同様にFOL FOX療法。
 もう化学療法も1年が過ぎ、良くここまで頑張ってくれたけど、これからどうするのが良いのか?
白血球の減少など副作用も出て来ている。化学療法を続ける限り、ずっと副作用との戦いになる。
先生はまた元の治療から選びながら繰り返す。。。その方法も有る。とは言われていたが、これも本人にとってはとても辛い事だろう。

 出血などの不安も有って、この所あまり体も休めていない様だし、今日の治療の後もかなり辛そうだった。出血も治まってはいない。止血剤など、また沢山薬が増えた。。。
僕自身なら耐えれるだろうか?こんなに辛かったら、もういらん!と言うかも知れない。
 良く調べて良く勉強して相談したい。

 野球の大会の要綱など、もう急を要する事もやらなければならないので、待合室でパソコンを開けたが、迷いごと、不安などが有ると本当に集中出来ないね。。。
書籍やパンフレットの棚を見ると、新しいがん患者さんの自叙伝みたいな本が置いてある。

 60歳を超えて肺がん、手術から復帰したものの、今度は前立腺がん、その後は直腸がんなど、転移では無いがんを次々に経験しながら、70歳を超えたいまも治療を続けながら元気に過ごしている経験を綴った内容だ。
 その表紙には


「安心立命」 そして 「有為転変」 と有る。

 その意味は
「安心立命」
天命に身を任せて、心を安らかに保ち、つまらぬ事に動じない事。
がんの転移や再発を心配する事は、つまらぬ事では無いかも知れないが、
いつ出現するか解らない事に恐々とする事はやっぱりつまらぬ事だ。

「有為転変」
万事が常に変化してやまない事。
がんと知ったら、これからどうなるのか、と悩み、
手術や治療がうまく行くだろうか、と不安をつのらせ、それが終わっても転移や
再発を怖れる。
結局、誰も知る事の無い先の事に心が引っ張れれているだけ。
今、悩んだってしようが無い。
何かあったら、その時に悩めばいい。

 まさに同感!!
2,3時間、ちょこちょこっと、飛ばしながらその本を読んでいた。
難しい事は勉強はしていないが、僕もずっとこのような心構えを大事にして来た。
でも、このところはちょっと忘れていたかもしれない。
いつも前向きに明るく信じて生きよう! でも心配だ。。。

2012年10月9日火曜日

急遽、胃カメラ

 今日は急遽、胃カメラ。

 先週金曜の夜の出血から、状態は良くなっていて便の色も問題は無かった。
ところが、日曜の夜、夕食を食べてからしばらく自分の部屋にいたが、お腹が空いたのか下に降りて来て物色する。そこでシュークリームをパクリと食べる。
 まだ安心出来ないし、ご飯はおかゆ。おかずも柔らかい流動食に近い物だ。シュークリームなら大丈夫だろう、と思っていた。

 ところが、すぐに便の色が黒ずんでくる。。。先週よりもひどくは無いようだが、出血は多分しているだろう。すぐに薬を飲むが、そんな簡単には変わらない。
 翌、月曜に成ってもそれ程変わらない。このまま放ってもおけない。
主治医の先生に電話をつないでもらうと、
「木曜まで持つようなら、その時に検査などしましょう。心配なら明日にでも予約を入れる様にするので、何か有れば連絡下さい」

 雄一は、「今度出血したら入院」と言われているし、とにかく病院や検査を嫌がる。とても心配だけど、もう一晩様子を見て、火曜の朝も変わらなかったら、先生に電話して検査を頼もう、と思っていた。先生は月曜の夜は当直だし、いつでも電話して下さい、と言われていたが、夜や朝の8時半に電話しても交換は「先生には取次ぎ出来ませんので。。」と断られ、訳の分からない看護師さんが、散々待たされた後に「どうされました?」と聞いて来る。
 火曜の朝も変わらず、このままもう放っては置けない。何とか検査に連れて行きたい。

 雄一は「絶対イヤだ。それならもう食べない!」と朝ご飯も食べずにふてくされて自分の部屋で寝ている。病院に電話しても話が出来ないので、病院へ直接出かけた。
先生は患者の対応で手が離せず、来られなかったが、検査の予約をすぐに入れてくれた。
 それにしても昨日の5時前から当直で、もう9時半を回っているのにいつまで仕事をするんだろうね。

 今日は検査だけだから、とだましだまし雄一をなだめて病院へ。今朝、ふてくされて食事をしなかったのが、逆に功を相して胃カメラの検査が、すぐに行えた。
さんざん文句を言っていた割には、元気そうな表情で車いすに乗せられて病室を出て来る。まだ麻酔が効いている。

 1時間ぐらい休んで、また待たされて今日は主治医の先生とは違うが診察にやっと呼ばれる。
以前から丁寧だと、評判の先生だが、今日もカメラの結果を丁寧に順を追って説明してくれる。
見た所、大きな出血箇所は無い。赤く染まっているところは有る。十二指腸の近くには潰瘍もあるが、大きな出血の跡は無かった。確かに食べなかったらこすれないから出血はそんなに無いのだろう。

 それよりも去年にカメラを撮った時は十二指腸の付近は細くなっていて、一時は食事が取れるようにステントの抽入も先生と相談していた。今はカメラが入って行くぐらいだからその必要も無い。
最近、良く食べれているのは、その影響で食の通りが良くなったからだろう。
 先生は気を使って悪い所は見せなかったかもしれないが、僕が見る限りそんなに荒れた感じはしない。
 気に成ったのは、血液検査での腫瘍マーカーの値が、今度は上がった事。これはまた心配事だ。今回の出血もこの値も次からの治療に影響するかもしれない。

 今日の先生も入院は進めるが、意思は固く、今日は約束どおり検査だけで帰って来た。
家に帰っても良く食べる。入院したらこうは行かない。心配だけど次の木曜の主治医の先生との診療で、良く相談しよう。出来るだけやりたい様にやらしてやりたい。

2012年10月6日土曜日

出血。。。夜半の緊急外来

 昨夜はちょっと大変だった。。。
彩都から帰っても良く食べている。そして昨日の夕食。一緒にカツドンを食べ始めた。僕はご飯にかけてカツドンにしてしまうとしつこく成るので、いつもお皿にカツを盛ってもらっておかずで食べる。

 雄一はモグモグ。。。食べ始めるとすぐに小腸のストーマからは便が出て来る。いつもは便の黄色い色だが、しばらくするとなんだか黒ずんでくる。
「あれ。。。何で。。。」 僕も雄一もイヤな感じがした。
 段々それが、ハヤシライスの様な赤黒い色に成り、これは出血だとすぐに理解した。

 それでもカツドンもお味噌汁もデザートも全部食べて、ベットで休ませたが、出て来る便は変わらない。仕方無くすぐに三重中央へ連絡を入れて緊急で見てもらう様にお願いした。
雄一はとてもイヤがっている。出血は間違いないだろうし、場合によってはまた入院と成るだろう。それをとてもイヤがる。でもこれは放ってはおけない。

 雄一も諦めて緊急で入ると、主治医の先生がまだおられてすぐに診てくれた。
本当に、病院の先生は休めているのだろうか?本当に良く働いている。
先生も
「これは出血。本来ならすぐに入院だけど。。。イヤだろうなあ。。。」
「じゃ、今夜これから止血の点滴をして帰ってもらう。止血や胃膜を保護する薬も出す。そんなに長引かないとは思うが、もし明日も止まらなかったらすぐに入院。いいね?」
来週には早い内に胃カメラも撮ろうとも言う。これもとてもイヤがるけれど、この状態なら早く確かめた方がいい。

 これには雄一も従うしかないだろう。それでも絶対入院はしたく無い、と強がりながら点滴を受けていた。薬も効いてきたのだろうか?夕食の後はもちろん食べていないし、水分も余り取っていないが、便の色の赤味が少し薄くなってくる。でも安心は出来ない。
入院なら三分がゆがせいぜいだろう。自宅でも良くておかゆ、ぞうすい。流動食に、と指示もされた .

  夜半に家に帰る頃には便の色も大分良くなっている。
今朝には大体いつもの様な色に戻っていた。
 
 けれど夕方、家に帰ると便の色はまだ少し?あまり良く無い様だ。
母親に聞くとお昼まで、良かったので、薬を飲むのはイヤだし、先生も完全に止まったら飲まなくてもいい、と言われてたので、朝からもう飲んでいない。
 ところが、お昼を食べるとまた色が変わって来たので、お昼からすぐに薬を飲みだしたようだ。それからは良くなっている様だが、その便の色が夕方まで残っている。

 夕食でも便の色は問題無かった。もちろん薬も飲んでいる。おかゆやスープや食べ応えの無い物ばかりで、早くちゃんと食べたい!と文句を言うけれど今はダメだ。母親も悩みながらメニューを考えている。これも大変。
 食べさせてあげたいけど、今はガマンして欲しい。

2012年10月4日木曜日

白血球の回復! たこ焼き食べたい!

 昨日の温熱治療も1500WのMAXまで、上がった。雄一も汗をかいていた。
透析技師でも有る雄一はこの温熱治療器、サーモトロンにこの頃興味を示し、色々担当の人に聞いている。ここでも機器を操作する人は医師では無く、放射線技師や特定の説明を受けた人が交代しながら行っている。医師でなくても誰でも出来る。

 温熱が終わってから、白血球を上げるグランの注射。これで月曜から3回目。木曜の朝には血液検査をして、結果を確認してから帰る予定だ。
 そしてその結果は
白血球は上限値98を上回り、好中球も上限値72%を超えた。月曜の血液検査の結果ではかなり下がっていたので、正直、これほど良く効くとは思っていなかった。三重中央の先生にも連絡したが、これなら次回の化学療法も続ける事が出来る。
 雄一もそのデーターを見て納得していた。
「これなら、ボーン・レガシーも見に行けるな!」 うん、確かに行ってもいい。

 食事も良く食べる。
温熱の終わった後に運ばれて来た病院の昼食を見て「・・・食べに行こう」と誘う。それは母親が食べて、2人で地下の食堂へ。
 その日の定食はトンカツのあんかけと山菜ご飯。ここのご飯は自分で入れるので、雄一のは少し多めに入れた。そして同じ物を食べたが、雄一は完食。僕は少し残した。僕の胃袋ではカツは最後にしつこくなる。普段は食べない野菜もトマトも食べる。

 その後の夕食は病院食を味が無い。。。と言いながら完食。野菜も。しばらくしてコンビニのから揚げ棒のリクエスト。これも2つ食べた。一気には食べれないが、食べている量で比べたら僕よりも多いだろう。自分なりに嫌いな野菜も食べようとしてくれている。
 
 病院からの帰り、車の中で「たこ焼き食べたい」と言うので、土山のサービスエリヤへ。
でもここにはたこ焼きでは無く、近江牛の牛たこしか無かった。
「やっぱりたこ焼きはタコやな」と言いながら、嫌いなネギたこも食べる。
 
 時間を見てボーンレガシーでも見に行こう!

2012年10月1日月曜日

退屈すぎる病院

 今日は大阪彩都での入院治療。昨日は台風が過ぎてから本やDVDを借りに行った。昨日の台風は夕方から特に雨が強く、団地内の橋の下の道路はくぼんでいるのでかん水してしまって通れなく成っていた様だ。黒ネコのドライバーから「近くなんですけど、かん水していて通れないので・・・」と電話がかかる。でも9時頃には完全にひいていたね。

 病院はとにかく退屈。僕はネットブック持ち込み。
雄一本人はと言うと・・・。
ゲームのDS、Ipad、もちろんIphone5も。そしてDVDモニターテレビ。借りて来たDVDを今は見ている。温熱の治療中に読むレンタルブック。それでも退屈になる。

 今日は白血球や好中球の値が心配なので、病院にお願いして血液検査。先週木曜からこの日曜の朝まで、抗がん剤の点滴は続けていたし、やはり値はかなり下がっていた。
それで、温熱治療の前にグランと言う皮下注射。これを明日もその次も行う。白血球や好中球の働きを促す薬だ。
 現在の化学療法を続けるにはこの副作用とのバランスがとても大事になる。白血球が上がらなかったら治療は続けられない。

 この所、雄一は良くしゃべる。医療や治療の事も透析の技師なんだからはるかに詳しい。今までは余り治療の事も話はしなかったが、今回の治療も自分で検査データーを見て説明していた。だから治療については納得している。前回のTS-1の治療よりも合っている様だし、行動も言動も積極的になった。
 先週、土曜は勤務先の病院の上司が家までお見舞いに来てくれた。雄一は今度はこちらからから、ご挨拶に行きます、とも言っている。
 白血球がこの状態なのに、鈴鹿のF1に行きたい、とか、映画のボーンシリーズを見に行こう、とか海外旅行もだけど色々言ってくる。

 でも今はダメだよ。生ものも食べない様に、と言われてるのに人ごみの中に連れていく訳には行かない。映画に行くなら来週の検査を見て良かったら行こう。
日曜に抗がん剤は終わった所だが、今夜の病院の夕食は完食。お昼は半分ぐらいで止めて、地下の食堂へ行き、うどんと山菜ごはんをそれぞれ半分ぐらい。良く食べている。
 とても元気だけど、白血球は早く戻って欲しい。